紙に印刷した文字の文化を尊ぶ 文章教室と自費出版の明眸社

凪への手紙―今は昔の九月十二日(2024年)のこと

凪への手紙―今は昔の九月十二日(2024年)のこと

 敬老の日に幼稚園で催しがあるので、祖父母あてにご招待がありました。私はいつも忙しいため、凪ちゃんの催しに出た事はありませんでした。でも日頃ほとんど会う事もないため、よいしょっとばかり、参加することにしたのでした。祐天寺幼稚園の三歳児のクラ …

 乳がん手術と入院 訂正版

 乳がん手術と入院 訂正版

 元旦に大地震が能登で起こった。二〇二四年の幕開けとして、まことに辛い出来事である。道路が陥没し、液状化し、また家が倒壊したり、火災も起きている。人々は寒い中を避難を余儀なくされてしまった。  一方私はいま十分な治療をうけ、ねんごろに手当て …

放射線治療を終えて

放射線治療を終えて

 これまで乳がんにまつわることを書いてきたので、今回はその後を書こうと思う。前回無事に手術を終え、退院をしたところまで書いた。十月十一日に退院し、その三日後から普通に台所にも立ち、事務所の引っ越し作業もし、いつも通りの生活が始まった。「普通 …

 乳がん手術と入院

 乳がん手術と入院

 元旦に大地震が能登で起こった。二〇二四年の幕開けとして、まことに辛い出来事である。道路が陥没し、液状化し、また家が倒壊したり、火災も起きている。人々は寒い中を避難を余儀なくされてしまった。  一方私はいま十分な治療をうけ、ねんごろに手当て …

乳がん手術までの日々

乳がん手術までの日々

 長い間がん保険に入っていた私は、やはり母親をがんで失ったことが念頭にあったように思う。だが、後期高齢者になり、健康を維持できているので、私はがんにはかからないような気がしてきた。それで、そろそろ保険も解約しようかと思っていた。ところが七十 …

三十八歳の頃 2

 乳がんの手術を控えている酷暑の日々、古いノートを整理しようと開いたら思いがけず 懐かしい日々の記述に出会った。子供たちを育てていた頃は無我夢中だったが、一つ一つ の出来事が私にとって大切なものであることを感じた。母親としては要領も悪くて息 …

三十八歳の頃 1

三十八歳の頃 1

 最近、乳がんと言われ、そろそろ断捨離をしておきたいと思うようになった。私物が多すぎると、家族が迷惑するだろう。  そこで、まず古いノートを捨てることにした。ノートは、子育ての頃の日記である。子供たちの片言を拾ってメモしたり、毎日の忙しい生 …

歳月の贈り物― マリッサの思い出

 この頃はコロナ禍の為に蟄居しているせいか、過ぎし昔などを思い出すことがとても多い。カレンダーの日付けにはそれぞれに思い出が沢山詰まっている。その思い出と草花は意外にも自分の中で結びついている。例えば次男の生まれた日と病院の窓から見えた藤棚 …

しずかの手抜きレシピ

しずかの手抜きレシピ

 料理の事ならかなりなんでも書けそうな気がしてきた。今回は主に材料別に書いてみようと思う。我家で大活躍のトマト、玉葱、白菜だ。 トマト  私は一年中冷蔵庫にトマトをきらさない。冬場は値段も高いので一回に一つか二つしか買わないが、それでもトマ …

思想家寒河江淳二の誕生!   『樹下聴風の記』を読んで 

思想家寒河江淳二の誕生!   『樹下聴風の記』を読んで 

巨大ワニ寒河江淳二  寒河江淳二さんの『樹下聴風の記』がこの度刊行された。縁あって私の出版社から発行して頂き、約半年近くを費やしてこの作品集に向き合うことが出来たことを改めて大変にありがたい事だったと思っている。  以下は昨日フェイスブック …