紙に印刷した文字の文化を尊ぶ 文章教室と自費出版の明眸社

『もうひとつの足跡』を読む

『もうひとつの足跡』を読む

渡辺由子作品集「もうひとつの足跡」について この度、エッセイの会のご縁で冊子の出版のお手伝いをさせて頂きました。 それで、この機会に、感想をまとめてみようと思います。 全体に 何度も繰り返し読むうちに作者の人生に対する態度や信仰のふかさが私 …

孫と読む『戦艦大和ノ最期』

孫と読む『戦艦大和ノ最期』

孫十七歳は私の書架にあった『戦艦大和ノ最期』(吉田満著。講談社文庫)を読みたいと言う。歴史に関係のあるものを読むことを勧めたからだ。孫は一人で読もうと思ったのだが漢字は旧字体で仮名はすべて片仮名なので難しく読みにくい。それで、一緒に読もうと …

『人遠し―鈴木節家の昭和』を読む

『人遠し―鈴木節家の昭和』を読む

縁あって鈴木凜太郎氏から依頼され、膨大な書簡を一冊の本にまとめるお手伝いをした。数年前鈴木氏が相続した廃屋(茨城県石岡にある)を改修し、整理していた所、押入の中から古色蒼然たる手紙の山が見つかった。 それは、第二次大戦を迎えた頃の鈴木氏の父 …