紙に印刷した文字の文化を尊ぶ 文章教室と自費出版の明眸社

南米アマゾンに寄せて

南米アマゾンに寄せて

(1) 最近、私の脳裏に「アマゾン」がこびりついている。それで、アマゾンのことなどを書いてみたいと思う。ご覧になった方もあろうと思うがNHKの番組でアマゾンを取り上げていた。二回の連続でどちらも再放送だ。アマゾンに生きるイゾラドと呼ばれる、 …

末っ子の結婚

末っ子の結婚

三男の幹三が昨年五月に結婚して入籍し、十二月に披露宴をした。十二月七日、小雨が降ったりやんだりの寒い日だった。披露宴は本人たちの住んでいる六本木から徒歩十分のところにある式場を兼ねたスペイン料理のレストランで八十名ぐらいのお客様が集まった。 …

父の想い出

父の想い出

最近私の大好きな「大草原の小さな家」を再放送しているので時々見ている。このドラマは一九七四年から一九八二年までの八年間に亘って放映された。メインキャストは同じ俳優が演じている。主人公のローラ役、メリッサ・ギルバートも少女から娘へ、そして大人 …

さっちゃんの昭和平成『野川の朝』を読む

さっちゃんの昭和平成『野川の朝』を読む

石黒さんのお宅 石黒さんのエッセイ集『野川の朝』が四月に発行となった。これまで二年間石黒さんは毎月のエッセイの会に欠かさず参加された。お仲間に入られるとたちまち溶けこんで私はなんだか、ずっと前からのメンバーのような気がした。今度エッセイ集を …

姉と行く広島宮島の旅

姉と行く広島宮島の旅

わずか三日間の旅だったが十一月上旬に姉と出かけてきた。原爆ドームを訪問することがひとつ、また宮島は亡母の育った島で母を偲ぶ旅でもあった。 私達のホテルの眼下は広島美術館でその奥には御濠に囲まれた広島城が見えた。そしてどちらの建物も色づき始め …

≪弾談の会ぴあ~の≫の思い出 4

≪弾談の会ぴあ~の≫の思い出 4

回想録を書くことについて 私にとっては貴重で稀有な弾談の会のスタッフとしての十二年間だったが、果たしてまったく無関係の人にこの経験談はいかがなものなのか。読んでもらうのに、辛抱がいるだろうか。少し端折って書いた方がいいかもしれない。しかし、 …

≪弾談の会ぴあ~の≫の思い出 3

≪弾談の会ぴあ~の≫の思い出 3

第五回公演「舞・人・音」二〇一一年十一月二十日 武蔵湖公会堂 ゲスト在家育江さん。 私は初めてベジャールの演出による舞踊を見た時の驚きを忘れられない。「ボレロ」と「春の祭典」を観た。人間の身体の動きの、考えられうるぎりぎりの可能性を突き詰め …

《弾談の会ぴあ~の》の思い出(2)

《弾談の会ぴあ~の》の思い出(2)

水の会その1 品川編 二〇一〇年四月一九日 講師 陣内秀信氏 第二回公演の講師を務めてくださった陣内秀信氏を囲んで「水の会」が誕生した。江戸時代の東京がいかに水路を活用していたかをつぶさに見て、現代に通じる街の秘められた姿を知ろうという試み …

《弾談の会ぴあ~の》の思い出 1

《弾談の会ぴあ~の》の思い出 1

発足のいきさつ 弾談の会のこれまでのことを振り返り、懐かしむと共にスタッフとしてずっとかかわってきたことが私にとってどんな意味があったのか、多くの人々や音楽との出会いが私をどんなふうに楽しませてくれてきたのか、ここで一歩立ち止まり、考えてみ …

喪いし声は  ―――ヤエコさんの思い出

喪いし声は  ―――ヤエコさんの思い出

前原の坂を下りきってすこし行った住宅街の中に、ヤエコさんのお宅があった。閑静な一角で、落ち着いた感じの庭のある二階家だ。ヤエコさんが発作に見舞われたのは夫の亡くなった後すぐの通夜の時だという。 ヘルパーになってしばらくたった頃、その重い任務 …