紙に印刷した文字の文化を尊ぶ 文章教室と自費出版の明眸社

 乳がん手術と入院 訂正版

 乳がん手術と入院 訂正版

 元旦に大地震が能登で起こった。二〇二四年の幕開けとして、まことに辛い出来事である。道路が陥没し、液状化し、また家が倒壊したり、火災も起きている。人々は寒い中を避難を余儀なくされてしまった。  一方私はいま十分な治療をうけ、ねんごろに手当て …

放射線治療を終えて

放射線治療を終えて

 これまで乳がんにまつわることを書いてきたので、今回はその後を書こうと思う。前回無事に手術を終え、退院をしたところまで書いた。十月十一日に退院し、その三日後から普通に台所にも立ち、事務所の引っ越し作業もし、いつも通りの生活が始まった。「普通 …

 乳がん手術と入院

 乳がん手術と入院

 元旦に大地震が能登で起こった。二〇二四年の幕開けとして、まことに辛い出来事である。道路が陥没し、液状化し、また家が倒壊したり、火災も起きている。人々は寒い中を避難を余儀なくされてしまった。  一方私はいま十分な治療をうけ、ねんごろに手当て …

乳がん手術までの日々

乳がん手術までの日々

 長い間がん保険に入っていた私は、やはり母親をがんで失ったことが念頭にあったように思う。だが、後期高齢者になり、健康を維持できているので、私はがんにはかからないような気がしてきた。それで、そろそろ保険も解約しようかと思っていた。ところが七十 …

三十八歳の頃 1

三十八歳の頃 1

 最近、乳がんと言われ、そろそろ断捨離をしておきたいと思うようになった。私物が多すぎると、家族が迷惑するだろう。  そこで、まず古いノートを捨てることにした。ノートは、子育ての頃の日記である。子供たちの片言を拾ってメモしたり、毎日の忙しい生 …

歳月の贈り物― マリッサの思い出

 この頃はコロナ禍の為に蟄居しているせいか、過ぎし昔などを思い出すことがとても多い。カレンダーの日付けにはそれぞれに思い出が沢山詰まっている。その思い出と草花は意外にも自分の中で結びついている。例えば次男の生まれた日と病院の窓から見えた藤棚 …

しずかの手抜きレシピ

しずかの手抜きレシピ

 料理の事ならかなりなんでも書けそうな気がしてきた。今回は主に材料別に書いてみようと思う。我家で大活躍のトマト、玉葱、白菜だ。 トマト  私は一年中冷蔵庫にトマトをきらさない。冬場は値段も高いので一回に一つか二つしか買わないが、それでもトマ …

しずかの賄い飯

しずかの賄い飯

 私は今長男一家と同居している。長男には子供が四人。私は炊事当番をかれこれ十年やっている。家族全員の食事を作るのだが、昼は大体五人分、夜は八人分だ。買物は長男が行く。費用は人数割りで負担する。メニューは週に二回作り、買い物リストもそれに伴っ …

目黒・行人

目黒・行人

 十二月一日に「聖書百週間」があった。いつも目黒の駅から大岡山小学校行きのバスに乗って、碑文谷にあるサレジオ教会へ水曜日ごとに(第三水曜日以外)通っている。いつもこのコースである。九月に通い始めたのだがこの往還が楽しい。  まずバスは次々と …

モノについての断章

モノについての断章

最近、エッセイの会のお仲間が、ミニマリストについて何度か書いていて、これまであまり関心がなかったのだが、人間がモノを持つという事について考えるきっかけになった。 私は幾つかの例をあげて「モノ」と人間について考えてみたいと思う。ちなみにそのエ …