紙に印刷した文字の文化を尊ぶ 文章教室と自費出版の明眸社

旧約聖書を読み終えて

旧約聖書を読み終えて

ちょうど七月十二日に今やっている聖書講読の講座が一区切りついた。区切りがついたというのはこの日に旧約聖書を読了したということである。約二年かかったが全巻を読み終えた感動は参加者皆の胸に溢れているように思われた。私もこの二年間の歩みを思い返し …

聖書のキーワード「知る」のエロス的な展開(2)

聖書のキーワード「知る」のエロス的な展開(2)

前回エッセイの会に「聖書のキーワード「知る」のエロス的な展開」として文章を出した。エッセイの会での感想やその後の反響などがあったため、今回は引き続きこの言葉に関してもうすこし書き続けてみようと思う。 右脳と左脳 脳科学者の友達は次のようなコ …

聖書のキーワード「知る」のエロス的な展開

聖書のキーワード「知る」のエロス的な展開

恋の歌「雅歌」はなぜ聖書に入っているのか 最近私は旧約聖書のなかの「雅歌」(BC4世紀からBC3世紀頃に書かれたという)を読み、感銘を受けたのでそのことについてまず書いてみようと思う。雅歌は、若い男女の愛の物語が比喩を駆使して美しく歌いあげ …

二・二六事件と私

拝復 お便りを嬉しく拝読しました。もうすぐ桜も咲きそうですね。しっとりとした春の空気 が気持ち良く、花粉症ですがマスクも忘れて歩いています。 お便りに添えられていたコピーを拝見し、最近何故か私の身にあの二・二六事件を思い 出させることが続い …

ヨブ記を読む 

ヨブ記を読む 

今ちょうど聖書講読の講座でヨブ記を読了したところだ。これまでもヨブ記については 折々触れてはきたが、この際まとめて書き留めておこうと思う。 ヨブ記とは ヨブ記は旧約聖書の中にあり、歴史書や預言書とは区別され、教訓書と呼ばれている。つまりここ …

預言書と現代

ちょうど四年まえ、私は「バビロン捕囚と預言者(1)、(2)」を書いた。今、また聖書の講座で預言書を日々読んでいると、あまりにも現代と似ているので恐ろしさを感じてしまう。そこで、感じたままを書き留めておくことにした。 旧約聖書には歴史や詩歌の …

創世記を読む

旧約聖書をまた昨秋から読み始めている。私にとって旧約の世界はどこか親しみがもてる世界である。神話的であったり、歴史について語っているところも因果応報の思想が露わにでてきたり、そうかと思うと、因果応報を否定するヨブ記のような所があったりする。 …

二つの微笑み

それはいかなる世界から来たのだろうか。 今ヨハネの手紙Ⅰを読んでいるところだ。ヨハネの福音書(紀元八〇年頃)が書かれて程なくこのヨハネの手紙は書かれた。(九五~百年頃)教会内の福音書理解に誤謬が生じ、異端の考え方が教会を席巻した。この手紙は …

不思議な喩え話

不思議な喩え話

「私はこの最後の人にもおなじように支払いたいのだ」 夜の静寂の中にいまバッハのチェロソナタが響いている。無伴奏チェロ組曲はサラバンドやジーグという舞踊の曲で構成されているが、私にはまるで夜の中へどこまでも流れてゆく川のような気がする。一日の …